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zoom RSS 中年期のSNS疲れの心理と対策2:中年の自慢はなぜ嫌がられるのか?共感・共有の土台があるか

<<   作成日時 : 2017/05/16 04:01   >>

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若者・学生にはまだまだこれから何をするか選べる、もっとこれから成長して何者かになれるという『未来・夢』があり、学力・能力・魅力などで色々な差(優劣コンプレックス)はあっても、友人知人と同じ学校に通って学び、同じ部活で運動してきたといった『平等性』があるので、就職・結婚・地位・経済状態・介護問題などによって生じる中年期以降の格差や困難とはやはり重圧感が違います。

中年者は今まで積み上げてきた学業・仕事や家族・人間関係にそれなりの形が見えてきて、40代以降になると年齢的・体力的にも『ゼロからやり直すような大転換・人生の蓄積による差異を乗り越える大逆転』は(個人差はありますが)一般にしづらくなります。雇用形態・所得水準・結婚や離婚(子供の有無)・家の財産などによる格差が何十年も積み重なることによって、お互いが『共感・共有・祝福のしづらい差が大きすぎるポジション』になってしまうことも稀ではないのです。

中年期のSNS疲れの心理と対策1:実名SNSとリアルの人間関係と世間体のストレス

『中年の自慢投稿がつまらない』のは、青年期以前のこれからお互いに頑張っていこうの平等性が失われて格差が大きくなりやすいからということが前提にあり、『親密な関係性・人生の共有感・競い合いの無さ』も感じにくくなるからでしょう。

更に、酒井順子さんが書いていた大人が子供っぽく自意識をダダ漏れにして承認欲求を押し出すことに対する『恥ずかしさの感覚』も影響していると思いますが、年齢を重ねるにつれて『共感・共有・共通の土台にある自意識・価値観・生活基盤』のズレが次第に埋め合わせにくいくらいに大きくなりやすいのです。

大学生が『ここのカフェ、おしゃれなお店でスイーツもラテも美味しかったよ』と友達と一緒に笑顔の写真つきで投稿をしても、同級生はそれを自慢・自己顕示としてネガティブに受け取ることはなく、イイネ!を押して『今度は私も誘ってね』と気軽にコメントできるでしょう。

しかし、中年者がミシュランガイドに掲載されている1食2万以上はしそうな三ツ星の高級レストランに行ったり、メルセデスベンツやBMWの新車を買ったり、頻繁に高級なシティホテルに泊まりグルメを堪能する海外旅行の写真を投稿しても、そこには『共感・共有・共通の土台にあるべき自意識・価値観・生活基盤』がないことが多いので、同じような経済力(金銭感覚)・価値観を持っている友人以外は義理のお付き合いでイイネを押すだけになりやすいのです。

『中年の自慢投稿がつまらない』と思われやすい理由の一つは、若者・学生の自慢投稿はまだ『自分とも関わりのある肯定的な内容』として解釈されやすいのに対して、中年の自慢投稿は『自分とは何の関わりもないただの自慢・自己顕示(当てつけ)の内容』として解釈されやすいこともあるでしょう。

また結婚・子供・生活水準などの差異は、年齢が上がるにつれて『思い通りにやり直し(ゼロからの再チャレンジ)が効かないこと』になりやすいので、無邪気な近況報告や行動の記録であっても、望んでいて結婚できていない人(子供に恵まれていない人・正規雇用になれていない人)にとっては、繰り返しの投稿が精神的ストレスになりやすくなります。

あるいは、直接の友人だったり、親しい付き合いもある人が、そういった自慢めいた投稿を繰り返し続けることで、『上手くいっていない自分に対する当てつけのマウンティング』なのかという被害妄想を刺激して関係が悪化する恐れもあります。

Facebookのような実名SNSでは『多種多様な状況・背景・悩みを抱えた人』が友人に登録されているほど、本人にとってそんなつもりはなくても知らず知らずのうちに誰かのストレスになっているリスクがあるわけですが、『進学・就職・仕事・結婚・子供・生活水準・病気・介護などによって生み出される差異』があってもなおその人と付き合いを続けていきたいと思える人が“本当の友達”なのかもしれません。

とはいえ、男性では仕事が上手くいっているか否か、女性では結婚しているか否か(子供がいるか否か)によって、お金に困っているか否かなどで、『共感・共有・共通の土台にあるべき自意識・価値観・生活基盤』はどうしても崩れやすくはなります。過去にかなり親しかった友人でも、お互いの人生・仕事・家庭・経済力の差異が大きくなりすぎると、価値観や話題が合いにくくなってしまいやすいのです。

大人になってからの付き合いも基本的には『類は友を呼ぶ・似た者同士・余裕あっての社交性』になりやすい傾向がありますが、SNS疲れが起こりやすい一因は『昔は似た者同士だったが、今はかなり違ってしまった共感しづらい人』とも常につながっていなければならないストレスかもしれません。

酒井順子さんもFacebookでの旧友再会ブームが長続きせず沈静化してしまったとして、『私達は、やはり離れるべくして離れたのであるなぁ。インターネットで無理やりつながらなくてもよかったのではあるまいか』と感想を述べていますが、『本音で相手に興味関心を持ち続けられる、苦楽を素直に共感し合うことができる旧友』はかなり希少価値が高いものである(SNSで何十人、何百人以上の友人を登録していても本当の友人ではなくなっていることが多い)と思います。

『直接会って話をしてお互いの顔を見ながら美味い飯でも食べている』ほうがSNSよりも気持ちが通じ合う気がするとも書かれていますが、そこまで深く親密な付き合いをしたいとまでは思えない人(どうでもいい人とまでは言えないがただ過去に学校・会社などで接点があっただけの人で、つぶさな近況・行動まで知りたくない人)を、たくさん登録し過ぎていることもSNS疲れを引き起こしやすいのでしょう。

家族・夫婦・恋人でさえも毎日顔を突き合わせて見続けていれば息が詰まってストレスになってしまうことも多いわけで、『SNS的な常時のつながり』というのは、真剣にのめり込んでやり過ぎる人ほど『相互監視・充実感の競争のような息苦しさによる疲れ』に襲われそうです。

SNSで他者の自慢・自己顕示とも受け取れる投稿に振り回され過ぎるのも『自意識・競争心の過剰』ではあるのだが、SNS疲れを回避する直接的な対策は『ストレスを感じる人のタイムラインを非表示にする・今後もリアルでの付き合いを続けなければいけない人でなければ友人リストから外す・疲労や苦痛が強ければSNS自体をやめる(SNSをしばらく休止するも含む)』となる。

SNS疲れの心理的な適応策は、『自分は自分・他人は他人で割り切ってスルー力(鈍感力)を高める+自分は自分の話したい内容を投稿して自分が楽しめるSNSの場や対話を作る(自分の話題に乗って来てくれる価値観や感性の合う友人を重視して話す)+相手は自分の話したいことを話しているだけ、自分も自分の話したいことを話すだけというSNS上の課題の分離をする』ということになるだろう。


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