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zoom RSS 仕事・職場で極端に疲れきってしまう人の心理:場に適応できない疲労と緊張・嫌々ながらのストレス

<<   作成日時 : 2017/04/25 17:44   >>

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意欲(やる気)やモチベーション(動機づけ)、疲労感は、『状況(場)への適応感』『精神的ストレスの強度』と関係している。ブラック企業の長時間労働や過労自殺が問題になることは多いが、極端な連日の長時間労働やストレスの強い人間関係(暴言や罵声・監視的状況・ノルマ強制など)がなければ、多くの人は『仕事の時間の長さだけ』によって耐えられない疲労感・絶望感に陥るわけではない。

もっとも人間が疲労して苦痛を味わうのは、『この場所(職場)にいたくない・この仕事をやりたくない』といった状況(場)への不適応感が強くて、時計とにらめっこしながら『できるだけ早く仕事時間が終わって欲しい』と嫌々ながら不満を持ちながら仕事をしている時である。仕事や職場を『学校・会合・部活』などに置き換えてみても、適応感と疲労感についての同じような相関関係が成り立つだろう。

仕事や職場(人間関係)に対するネガティブな認知が強くて、できるだけ早く仕事を終えて帰りたいと思っているような人(嫌々ながらその場にいる人)は、通常の就業時間だけでもそんなにハードな仕事内容でなくてもすぐに疲労困憊して体調を崩してしまいがちである。更に職場の人間関係の悩みや暴言、非難などがあって、『精神的ストレスの強度』が強ければ、仕事の意欲やモチベーションが落ちて疲労感も耐えがたいほどにつらいものになってしまう。

逆に、仕事や職場(人間関係)に対するポジティブな認知が強い人で、『状況(場)への適応感』が高ければ、仕事の意欲やモチベーションは自然に上がって長時間働いても疲労感はほとんどないということになる。前向きな気持ちで職場の人間関係に適応して、やりたい仕事に熱中・集中して取り組んでいるような人であれば、『長時間労働・仕事の難易度・失敗の体験や責任の重さ』だけによって限界を超えて疲れきってしまうこと(やる気を完全に無くしてしまうこと)は滅多にない。

職場の人間関係やコミュニケーションが自分に合っていて居心地が良いかどうか(暴言暴力・各種ハラスメントなどで極端に強いストレスを与えてくる上司・同僚がいないか)も『やる気・モチベーション・疲労感』に大きな影響を与える。

受忍限度を超えていたり違法行為に当たるような暴力的・性犯罪的なハラスメントは別問題だが、多少自分と性格や価値観が合わないとか話し方や態度が不快だとかいうレベルであれば、自分のほうから相手の主張・話題・要求にまず合わせてみて『相手との適応的な関係性・やり取りの仕方』を工夫してみることも大切だろう。

仕事は思うに任せないことやストレスになることも多いが、『その場にいたいと思えるようになる・仕事内容を前向きに受け止められるようにする・仕事からの学びややり甲斐、上達、面白さに敢えて焦点を合わせてみる』ことが、疲労感や絶望感を和らげてやる気(意欲)を高めるオーソドックスな方法であることは今も昔も変わらないだろう。確かに、実際にやらなければいけない仕事や作業には『興味の湧きにくいもの・退屈で面白くないこと・つらくて大変なもの』も多くある。

だが、どうせやらなければいけないことであるならば(いずれにせよ避けられない逃げられないならば)、少なくとも仕事をしている最中には『できるだけ早く職場から帰りたい・仕事の人間関係が嫌でたまらない・仕事内容がくだらなくて意味がない』といったネガティブな認知を持たないようにして、『仕事・作業・人間関係の良い部分(自分なりのやり甲斐・面白さ・人間関係の楽しみを感じられるポイント)』に意識(注意)の焦点、前向きな発言・行動を合わせたほうが主観的な疲労感・つらさはかなり軽減されるはずである。

人間の仕事や各種の人間関係におけるストレスの強さ、疲れやすさ、苦痛の強さは、『些細なことを気にする神経過敏な性格傾向・精神的萎縮のある傷つきやすい人格構造・ネガティブな結果を悲観的認知で予測する不安感』とも深く関係している。

そういった広義の傷つきやすさや不安感(恐怖感)は、幼少期からの生育環境・親子関係で培われてしまった『自己評価・自信・他者信頼・安らぎの欠如』によって生み出されることも多いが、親から子供時代に愛情や保護を受けられずに(子供らしく親に甘えて頼ることができずに)自己犠牲を払ってきたアダルトチルドレンの性格構造にも、精神的に萎縮し神経過敏に反応して強いストレスを抱え込んでしまう傾向が出やすいとされている。

アダルトチルドレンとも相関する部分のある神経過敏によるストレスの強さ、精神的萎縮による疲れやすさ・不安の強さについても、また考えてみたいと思います。


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