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zoom RSS 『人生の意味・価値』についてどう考えるとやる気がでるか2:自分の心身を使って日常を生きる

<<   作成日時 : 2017/04/18 16:12   >>

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極論すれば、大多数の人には日常生活を真剣に生きて苦楽に喘ぎながらも、『自分にとっての価値ある体験』『自分にとって大事な意味ある人間関係』を積み重ねていく以上の人生の意味はないわけだが、逆に誰もが受け入れられる究極的な意味・価値などなくても人間は食べなければ腹が減るし、孤独が続けば人恋しくもなるし、情報やCMに接すれば何かが欲しくもなるということで、多くは何かをせざるを得ない(あるいは主体的・積極的に動いてみたい)心理状態になるだろう。

『人生の意味・価値』についてどう考えるとやる気がでるか1:最終的な帰結は問題ではない

自分のものではない客観的な人生がいずれ終わるから無意味・無価値であると仮定しても、やる気(意欲)や行動力がなくて生き甲斐を見つけ出せなければ、自分自身が主観的に苦しんだり生活が困窮したりするリスクが高いだけで、また諦観して無気力・消極的に生きるには人生の数十年以上の時間は非常に長いものである。

反対に、『面白いこと・やりたいこと・やるべきこと・好きな他者(人生の意味や価値の主観的実感を支えてくれること)』を見つけ出すのが上手な人、常に何か誰かに対して好奇心・探究心を持っている人にとっては、人生の数十年の時間は刹那にも似て短くて物足りないものにもなり得るわけである。

人生に意味や価値がないと思い込むニヒリズム(虚無主義)のもう一つの問題点は、人生はくだらなくてどうでもいいことばかりだから労力と時間をかけて何かをすれば損をするような考え方になって、『自分の心身を使わない無為・無気力に価値があると信じやすいこと』である。

努力や苦労をして何かを成し遂げようとすること自体が本質的に無意味(自分にとっての犠牲・損失)なのではなく、努力や苦労をして何かを成し遂げようとしないことによって『自分の心身・頭脳を使わなくなること』が、無意味さや無気力さを更に助長してしまうというだけなのである。

人間の肉体の筋力・運動能力も使わなければ使わないほど、横たわって寝たきりのような状態になるほど次第に弱って衰えていくが、『興味・意欲・意志・行動力』といった人間の精神機能も使わなければ使わないほど次第に弱って衰えていき何もしたいと思えなくなってくる。

病気・怪我・疲弊などの理由もなく何かをせずに休めば休むほどに、元気になって心身の活力(エネルギー)が回復して充電されるというわけではない。肉体も精神(頭脳)も長く使わなければ使わないほど、『休養・回復』ではなく『面倒・怠惰』に流されやすくなって、一事が万事のようになってあらゆることに対して無関心や面倒な気持ちが勝るようになって動けなくなりやすい。

自分のものとして生きなければならない主観的な人生というのは、基本的には『逃げることができないもの(誰かに自分の代わりをしてもらうこともできないもの)』であり『過程や結果に対して喜怒哀楽の感情が生じるもの』であるから、究極的な意味がないからどうでもいいとかくだらないとかいった理由だけで無視することはできず、『自分にとっての意味・価値の発見や創出』に一定以上の労力や時間をかけていかなければ大きな困難・苦痛に直面することになる。

容易には投げ出すことのできない主観的な人生であればこそ、斜に構えたニヒリズム(虚無主義)では耐えられないことになりかねないわけだが、『熱中して没頭できる対象・活動』『継続的に守りたい人・事柄』などを見つけ出して自分の心身をフルに機能させることによって、多くの虚しさや寂しさは超えることのできるものになってくるようにも思う。

起伏と変化のある人生で陥りやすい落とし穴の一つが、日常の仕事・関係・雑事を軽んじて無気力や虚無的になってしまう『究極・普遍・思想に過度にこだわる意味(価値)の探求』であるが、『他者の愛情・承認・比較に過度にこだわる他者依存性(自分の生きる軸や没頭できる活動がない状態)』というのも、人の心を落ち込ませたり意欲を無くさせたりする落とし穴になるものだろう。


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