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help RSS “自己評価・自己肯定感が低下する要因”と“自己評価を高めるためのポイント”

<<   作成日時 : 2010/03/25 13:33   >>

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自己評価が不安定になったり極端に低くなってしまう原因としては、『非現実的・不適応的な自己と他者へのこだわり』があるので、この硬直したこだわりを緩和して、自分と他人の特徴や属性を自然に受け容れられるようになれば自己評価は安定しやすくなってくる。その方向に考えれば考えるほど、やる気や自信、楽しさがなくなっていくような『悲観的・自己否定的なこだわり』からできるだけ離れていく柔軟な認知(意識を向ける対象の転換)が大切である。

1.“自分の欠点・短所・問題点”ばかりに意識(注意)を集中する『自己へのこだわり』によって、自己評価は低下して情緒は不安定になる。

2.“自己と他人の特徴・属性の比較”ばかりに意識(注意)を集中する『他者へのこだわり』によって、自己評価は低下して情緒は不安定になる。

3.『自己と他者への過度のこだわり』を緩和して、“優越感−劣等感の一元的な価値判断”から距離を置けるようになることで、“自分のやりたいこと・楽しめること”を認知する余裕が生まれ自己評価は安定する。

自己と他人のどちらが優れているか、自分が社会(世間)でどれくらい認められて成功しているかといった一つの価値判断にこだわり過ぎると、『他人との対等な人間関係・自分のやりたいこと』を楽しめなくなり、『失敗できないという緊張感(失敗したら他の人から評価されなくなるという強迫観念)』に苦しめられやすくなる。


自己評価を高めるための方法は、大きく分ければ以下の3つに集約される。

1.成功欲求や上昇欲求が満たされて、自分の有能性・存在価値を直接的に実感する=自分の立てた目標の達成,社会的経済的に価値があるとされることの実現

2.承認欲求(所属欲求)が満たされて人間関係が充実することで、自分の魅力や必要性を他人(社会・集団)を介して実感する=他人の承認や好意による自己肯定感,人間関係や集団組織に帰属することによる居場所づくり

3.自分固有の内的な信念や価値判断(世界観)に基づいた、『他者との比較』に左右されない適切な自己イメージや存在意義の確立=自分と他者の存在の唯一性の認識(自他の特徴の自然な尊重),自分のやりたいことや楽しめることの追求


自己評価の判断基準になるものには、原理的に自分の行動や努力、考え方によって『変更可能(コントロール可能)な基準』『変更困難(コントロール困難)な基準』とがあり、自己評価を着実な努力や肯定的認知で高めていくためには、『変更可能な基準』に着目して自分の長所や特技をできるところから伸ばしていくことが有効である。
1.『変更困難な基準』には、他者の感情的評価や主観的意見、生来的な美貌・身長など外観的要素、プロスポーツ選手レベルの特殊な身体能力、富豪やセレブなど経済的・社会的な破格の成功などがある。

こういった変更困難な基準を、自己評価にそのまま応用すれば、大半の人は何らかの自分の欠点・短所・不足に気づくし、それに張り合おうとすれば劣等感を感じざるを得ない。

2.『変更可能な基準』には、自分の認知(物事の捉え方)や主観的な感情、世界観や人間観(倫理観)に基づく価値判断、内的な信念体系や自己イメージ、人間関係やコミュニケーションの内容、日常生活での楽しみの発見などがある。

こういった変更可能な基準を、上手く自己評価の調整に取り入れていくことで、『自己−他者の優劣判断・社会的経済的な成功度』とは異なる自分固有の価値観や充実感を手に入れやすくなる。


最も自己評価を不安定にさせて低くするのは、『自分の努力・行動では変えられない要素』にネガティブな認知を用いてこだわってしまうことであり、『他人に馬鹿にされているに違いない・こんな自分では他人から認められるはずがない』という恣意的な推論によって社会生活や人間関係に参加しづらくなってしまう。

『自分の欠点・短所・限界』を受け容れることができずに、それを覆い隠そうとする劣等コンプレックスばかりが強まると、自分の存在や言動のすべてに自信が持てなくなるので、『本来ならばできるはずの事柄(自分の元々の能力水準からすれば実現できる課題)』に対しても消極的になって初めから諦めてしまいやすくなる。

自己評価が低くなることの問題点として、自分が思っているほど、他人は自分の欠点や短所ばかりに注目しているわけではないというバランス感覚のある現実的認知ができなくなるということがある。劣等コンプレックスが強まってしまうと、実際にはそれほど多く存在しない『他者の批判的なまなざし・攻撃的(侮蔑的)な他者の評価』を内面化することで、『自分自身が生きるべき人生』『見えない他者の視線・評価』にのっとられてしまうような主客の逆転が起こってしまう。

安定した自己評価を構築するということは、『自己評価・承認欲求そのものに意識が向かわなくなる』という側面も持っており、自己評価に過度にこだわらないので、『自分の欠点・短所』や『他人の批判・拒絶』を建設的に受け容れて対処しやすくなるのである。つまり、『自分の欠点・短所』を克服して『他人の承認』を得るための努力を自分でできる範囲でしながらも、欠点や短所があるから『自分の価値』が無くなるわけではなく、他人に認められないから『自分の人生』を楽しめないわけでもないという心理的な事実を理解しているのだ。

他人から認められたい、愛されたいという承認欲求は普遍的なものであるが、結局のところ、『自分にできる努力・方法,自分の持っている能力・魅力』を越えて他人に認められる(愛される)ことはできないのだから、『他人から悪く思われているのではないか・他人から馬鹿にされるのではないか』と相手の内面を想像して不安になったり落ち込むよりも、自分にできることややりたいことを優先してやったほうが良いのではないかと思う。

確かに、他人は自分に対していろいろな評価や意見を述べる可能性を潜在的に持っているが、『自分の人生・幸福』に責任を持ってくれるわけではないし、実際に不特定多数の他人がどういった考えや評価を持っているかははっきりと分からない。更に言えば、『支持率・好感度』が仕事に直結する政治家・芸能人でもない限りは、『大勢の他者の自己への評価』は自分自身の生活や満足、幸福感にとって優先度の高い問題ではないことのほうが多い。

だから、『自分にとって大切(必要)な相手』との人間関係を中心にして行動したり、『自分がやりたいこと・実現できそうな課題』に向けて具体的に動いたほうが、『他者を介した自己評価(自己意識)』に囚われるよりも、人生の内容や人間関係は充実しやすいのである。自己評価にこだわり過ぎると、自己愛や自尊心が肥大しやすくなり、『自分にとっての自分の人生』が『他人・社会にとっての自分の見え方』に転換してしまう。

そうなると、どんなに自分なりの成功や楽しみを実現しても、なかなか満足できない恒常的な欲求不満に陥りやすくなり、『他人の評価・承認・賞賛』に自分の存在意義のすべてがかかっているような認知の歪みが生まれるのである。

自己評価には確かに『他者との能力・幸福度の比較』『自分の客観的な成功・優位の度合い』といった不安感や劣等感を生み出しやすい要素もあるが、安定した自己評価を形成するために重要なのは、周囲の状況や他者の反応によって簡単に揺らがない『自己評価の内的な基盤=自分固有の価値判断の基準(複数の分野にまたがる柔軟な判断基準)』を持つということだろう。

そして逆説的ではあるが、自己評価や自他の優劣の違いにほとんど意識が向かわなくなり、日常の人間関係や仕事・勉強・趣味などに自分のペースで意欲的に取り組めるようになった時に、いつの間にか『安定した自己評価』が自分の中で揺るぎなく確立していたりもする。










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