ウェブリブログで『運営側の広告表示』をしなければならないブログの範囲が段階的に拡大していたが、12月21日からは有料の接続コース(プロバイダ)を利用しているBIGLOBE会員のブログにも広告掲載が必須化されるようである。
ブログはどのブログサービスでも基本的に無料で使うことができるが、ブログサービスを継続的に運営するためには『サーバー費用(管理保守のコスト)・スタッフの人件費・サービスの開発費』が必要になるので、どこかからその収益を得なくてはならない。 『無料ブログ』でも運営コストが必然的にかかっていることを考えると、ウェブリブログの広告掲載必須化も経営上のやむを得ない判断だと思うしかないし、サービスそのものを安定的に持続させるためには『ブログのマネタイズ(収益化)』は避けて通れない問題である。 広告表示を義務化すると、『ブログの見た目が悪くなる・自動配信される広告の内容が不快・不適切と感じる内容の広告を表示したくない』といった広告の非表示にこだわるユーザーが離れていくリスクが確かにあると思う。 しかしその一方で、膨大なユーザー数・アクセスを集めながらもマネタイズに失敗したために、サービスを継続できなくなったところも多いので、現状ではブログのアクセスを収益化してサービスを継続する手段が、広告配信以外にはほとんど見当たらないということがある。経営難に陥ってから、ユーザーにアバターの購入を直接的に懇願した『カフェスタ』も敢え無く閉鎖したが、ギリギリのラインにまで追い詰められてからユーザーに有料オプションの利用をお願いしても、それで収益が得られる可能性はかなり低いと見るべきだろう。 ブログを利用しているユーザー全員に月額100円でも200円でも課金できれば、広告収益に頼らない安定運営ができるだろうが(ウェブリブログのユーザー数は把握していないが月に最低数百万円以上にはなるだろう)、他の同機能のブログのほぼすべてが無料で利用できる以上、たとえ100円の料金であっても強制的に課金すればユーザーの多くが流出する恐れが高い。 『広告表示必須化』と『ブログサービスの課金モデル』のどちらがより多くのユーザーを惹きつけられるかといえば、やはり現在の無料サービスの常態化を考慮すると前者の広告表示のほうになるだろうと予測される。 常識的な金銭価値で考えれば、『自分のブログを1ヶ月間、更新したりコミュニケーションする価値』が『缶コーヒー1本・おにぎり1個の価値』よりも劣るとは考えにくいようにも感じるが、『ウェブサービスは無料』という固定観念は非常に強いので、ウェブでは値段の高い安いに関わらず、お金がかかるサービスを利用しようとするユーザーの絶対数も動機づけも小さい。 しかし、ブログの有料オプションを利用するユーザーは以前から皆無なわけではなく、ブログを長く続けようとする人の中には、『容量の拡張・各種の追加機能・独自ドメイン』などを目的として有料オプションを使っている人も少なくない。 ブログを長く更新し続けている人、自分のブログに一定以上の愛着がある人、現在のURLの評価が高くなっている人などであれば、ブログの有料オプションに数百円程度のお金を支払う人は少なからずいると思う。 ウェブリブログも『広告を非表示にするための選択肢』として『有料のプレミアムオプション(月額210円)』を準備しているので、とりあえず当ブログでも12月15日からプレミアムオプションを利用することになるかと思う。2010年2月までは、お試し期間で無料で使えるようだ。 このブログの広告表示必須化については、過去に『ウェブリブログ(無料ブログサービス)と広告表示の問題、ユーザーが支払い可能なサービスの対価』という記事をアップしたことがあるのだが、『広告非表示のためのコスト』として例示した月額210円の価格帯が高いか安いかの個人差は、“ブログの利用頻度や愛着の程度・広告表示の有無”によってかなり大きくなると思う。
どれくらいの割合の人がこのプレミアムオプションを利用するかは分からないけれど、ある程度長くウェブリブログを使っていて『ブログのURLを維持したい人(他のURLに移転したくない人)』や『月に210円以上の広告収益のある人』であれば、プレミアムオプションを利用するインセンティブはかなりあるのではないだろうか。 完全に無料で広告も非表示というのがユーザーにとっては理想であるが、不採算で経営的に行き詰まってしまうリスクもあるので難しい。逆に考えれば、今まで『接続コースを利用していない一般ユーザー』はどんな方法を用いても広告を非表示にできなかったのに、月額210円さえ支払えばずっと広告を表示せずに利用できるようになるというメリットも生まれる。 いつ全てのユーザーに広告表示が義務化されるか分からないという問題やウェブリブログのサービスが継続されなくなるかもしれないという不安と比較すれば、『プレミアムオプション』を契約しさえすれば、広告非表示で安心してブログを使えるという変化はそれほど悪いことではないのかもしれない。
自分でレンタルサーバーを借りてWordPressなどでブログを立ち上げれば、月額210円で運営することは難しいし、パラメータの設定やスパム対策、機能追加など自分自身でやらなければならないことも多くなってくる。 長く同じブログサービスでブログを書いていれば、今までのURLのページランク(検索順位)やRSSリーダーで読んでくれている読者のこともあるので、簡単に他のブログサービスに乗り換えられないという要因も大きいが、ウェブリブログの『記事単位で読んでもらいやすいデザイン』や『シンプルな機能性・快適な画面表示(ブログの表示速度)』も評価しているので安定的にサービスを継続していって欲しいと思う。 ■関連URI ウェブリブログのログイン障害とウェブリブログを使っていて良いと思える部分 “紙のメディア”から“ウェブのメディア”への転換を迫られる新聞:個人としての書き手に対する市場の評価 インターネットの『実名制』はなぜ大多数の個人に広まらないのか?:勝間和代のクロストークからの考察 ■書籍紹介 WordPress 2.7対応「導入&カスタマイズ」実践ガイド―個人ブログも企業サイトも簡単&無料で構築できる! 秀和システム 吉村 正春 ユーザレビュー: WordPress活 ... 説明足らずだがWor ... 超初心者に超おすすめ ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ |
| << 前記事(2009/11/18) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/21) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
ウェブリブログの“プレミアムオプション”を契約。
12月21日からウェブリブログで広告掲載が必須化されるということで、月額210円の『プレミアムオプション』を契約しましたが、この広告掲載必須化と有料オプションに関する変更には賛否両論がありますね。長期的に無料のブログサービスを安定して維持するためには何らかの収益源が必要になり、現状では広告収益か有料オプションかしかマネタイズの方法がないわけですが、広告掲載必須化までの流れがやや性急だった問題はあるかと思います。 ...続きを見る |
カウンセリングルーム:Es Discov... 2009/12/16 03:46 |
“プレビュー機能・Update Ping設定保存・非公開ブログ”のウェブリブログの追加機能について
ウェブリブログ事務局のブログで、ウェブリブログの機能強化が発表されています。 ...続きを見る |
カウンセリングルーム:Es Discov... 2010/02/22 04:44 |
“ブログ衰退論”とこれからのブログの使われ方1:個人向けプラットフォームの変遷とブログブームの盛衰
近年では、ウェブ上で個人が情報発信をしたりコミュニケーションをするツールやサービスには色々なものが登場していますが、個人が誰でも気軽に情報発信ができるきっかけになったウェブサービスは、2004〜2005年頃にイノベーターからの広がりを見せた『ブログ(ウェブログ)』だったと思います。ブログの登場以前には、HTMLファイルを自分でコーディングしたりホームページビルダーのようなサイト作成ソフトを使ったりして、ウェブ上に自分の『個人ウェブサイト(ホームページ)』をFTPでアップロードする必要があり... ...続きを見る |
カウンセリングルーム:Es Discov... 2011/12/12 00:50 |
| << 前記事(2009/11/18) | ブログのトップへ | 後記事(2009/11/21) >> |