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人工妊娠中絶の生命倫理と親子関係・養育責任を巡る葛藤:熊本市・慈恵病院の“赤ちゃんポスト”について
少し前に幾つかのブログで、人工妊娠中絶の倫理的な是非にまつわる話題が出ていましたが、中絶の問題には『胎児の生存権・子どもの養育責任・堕胎の自己決定権・宗教的な価値観・セックスの特殊的価値』が関係していて、中絶に対する否定感情(罪悪感)には個人によって相当に大きな落差があります。 ...続きを見る

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2007/02/26 18:22
マックス・ヴェーバーの『支配の社会学』と政治権力の正統性の根拠:伝統・法・大衆の生み出す力
マックス・ヴェーバーの『支配の社会学』と政治権力の正統性の根拠:伝統・法・大衆の生み出す力 『永遠の過去』を繰り返す中世ヨーロッパから、不可侵の主権を持つ近代国家が誕生する歴史過程では、各地の封建諸侯が所領を分割統治する『地方分権体制』から国王が全ての権力を掌握する『中央集権体制』への移行が起こりました。国王が専制君主として君臨する専制君主政治は、ジョン・ロックやジャン・ジャック・ルソーの社会契約説を踏まえた立憲主義と民主主義(ロシアや中国ではカール・マルクスやレーニンの官僚独裁的な共産主義)によって次第に衰退していきますが、現代の民主政体の国家も不可侵の主権を持つという意味では絶対王... ...続きを見る

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2007/02/26 11:51
男性原理と女性原理の二元論(dualism)が相対化する現代社会:C.G.ユングの無意識の二面性
男性原理と女性原理の二元論(dualism)が相対化する現代社会:C.G.ユングの無意識の二面性 前回の記事の続きで、男性原理と女性原理の二元論(dualism)やグレートマザーの元型について補足記事を書いていこうと思います。法治主義と法令遵守(コンプライアンス)は近代国家成立の大前提であり、資本主義や自由主義の精神と矛盾しませんが、合理的でない伝統主義や宗教原理(父権宗教の道徳規範)は、資本主義や自由主義の精神と対立しやすくなります。自由主義とは、他人に具体的・物理的な迷惑を掛けない限り、思想・行動・言論・表現の自由が保障されるべきという思想ですから、『今まで悪いこととされてきたから、今も... ...続きを見る

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2007/02/23 09:38
『過去の異性関係』と『現在の異性関係』の狭間で進行する失恋の苦悩(葛藤)の処理プロセス
はてな匿名ダイアリーの元カノを過去にすることという記事を読んで、恋愛の失恋の痛手と男女の別れ方のパターンというものについて考えてみたいと思いました。以下の記事は、匿名ダイアリーの記事内容と重なる部分もありますが、若干の経験論を交えながらできるだけ恋愛の苦悩の一般論として書いた内容になっています。 ...続きを見る

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2007/02/20 10:20
C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性
C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性 分析心理学の始祖であるC.G.ユング(1875-1961)は、父権主義に偏ったフロイトのエディプスコンプレックスの仮説を否定して、母性の元型的イメージである『太母(グレートマザー)』がもたらすクリティカル(決定的)な影響を示唆しました。S.フロイトの精神分析体系は、過去のトラウマティックな記憶や反倫理的な欲求が抑圧される個人的無意識を前提として組み立てられたものですが、C.G.ユングの分析心理学では、個人の経験的な養育歴やトラウマからは説明することのできない人類全体に共有される普遍的無意識(集合... ...続きを見る

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2007/02/18 20:41
自尊心を求めるH・コフートの自己愛の発達理論とS・フロイトの病的なナルシシズム
自尊心を求めるH・コフートの自己愛の発達理論とS・フロイトの病的なナルシシズム 「発達早期の母親剥奪(mother deprivation)とナルシシズム(自己愛)の歪曲の問題」では、ジョン・ボウルビーの愛着理論とルネ・スピッツのホスピタリズム(施設症候群)を例に挙げて、健康で正常な精神発達に必要となる母性的なケア(共感的な母子関係)について言及しました。育児の目的である子供の自己アイデンティティの確立と心理社会的な自立を達成するためには、父性的な規律(相克的な父子関係)と母性的なケア(共感的な母子関係)の調和を上手く保つことが有効ですが、社会適応的な自己アイデンティティの... ...続きを見る

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2007/02/14 02:50
発達早期の母親剥奪(mother deprivation)とナルシシズム(自己愛)の歪曲の問題
幼少期から思春期の子供の育児をするにあたって最も重要なことは、自立心と依存心のバランスの取れた親子間のコミュニケーションを心がけることです。家族関係からの切り離しの作用を持つ『父権主義的なアプローチ』によって子供の自己愛(self-love)は対象愛(object-love)へと転化されやすくなり、家族関係への包み込みの作用を持つ『母権主義的なアプローチ』によって子供の基本的信頼感が培われ自己愛と対象愛のバランスをとりやすくなります。 ...続きを見る

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2007/02/12 00:05
吉田松陰の生涯と松下村塾が育んだ変革期の人材:2
吉田松陰が理想とした政治は、封建主義的な身分秩序を廃して、天皇と民衆を直結させる真性の立憲君主政であると思われます。身分の別を越えて一致団結して未曾有の国難を乗り切り、民衆の幸福と安寧を実現する公正な政治体制を樹立することが目標でした。安政の大獄で刑死する直前の松陰は、従属外交に甘んじている幕府の重臣を討つように決起を促す檄文を久坂玄瑞や高杉晋作、桂小五郎に送り続けました。その時点では薩長同盟もなっておらず幕藩体制を転覆できる見込みが全く無かったので、『決起するとしても時期尚早である』として久坂... ...続きを見る

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2007/02/11 10:02
吉田松陰の生涯と松下村塾が育んだ変革期の人材:1
前回の記事で、吉田松陰の国体の認識と尊皇攘夷思想について触れましたが、松陰の閃光のような儚き人生について考えるとき、私の脳裏に浮かぶのは『論語 為政篇』の「子曰く、詩三百、一言以ってこれを蔽むれば(おさむれば)、思い邪なしと曰えり」のフレーズです。松陰は率直な心情を吐露する幾つかの俳句を残してはいますが、基本的に技巧的な詩文には余り関心を払いませんでした。「思い邪(よこしま)なし」とは雑念や虚飾の邪心がない様子を意味していますが、松陰は直情的な気質をもって純粋な信念を貫く生き方を終生変えることが... ...続きを見る

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2007/02/09 20:27
横井小楠の破約攘夷論と吉田松陰の国家(国体)の認識:幕末を通底した儒学の道理
横井小楠の破約攘夷論と吉田松陰の国家(国体)の認識:幕末を通底した儒学の道理 佐久間象山は、『日本民族固有の精神を持って、外国の先進的な科学技術や学問知識を積極的に取り入れるべし』とする『和魂洋才』の有利を唱導し、和魂洋才の影響を強く受けた吉田松陰は、佐久間象山の勧めを受けてペリーが乗ってきた黒船(軍艦)への密航を企てます。吉田松陰は安政の大獄でこの世を去るまで攘夷主義者の立場を崩しませんでしたが、先祖代々の兵学者であった松陰は『敵を知り己を知れば、百戦危うからず』の精神でアメリカ渡航を企てたといいます。 ...続きを見る

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2007/02/07 00:10
幕末の攘夷主義の精神と儒教(儒学)の伝統的な世界観
安倍政権の唱導する『美しい国・日本』や昨年ベストセラーとなった藤原正彦の『国家の品格』で奨励された武士道精神は、過去の日本にあった伝統的な精神性を復古しようとする主張です。 ...続きを見る

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2007/02/06 10:46
“生きるための定常型経済”と“稼ぐための資本主義経済”:利潤と蓄積を行動原理とする経済人
前回の記事では、『働かなくても食べていける社会』の理念とその可否について考えてみたが、『働かざる者、食うべからず』の伝統的な労働道徳を基点にして、経済社会の歴史的な変遷を略述してみたいと思う。 ...続きを見る

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2007/02/02 02:24
“働かなくても食べていける社会”と“働けば生活と老後に困らない社会”:高収益企業と社会格差
アンカテ(Uncategorizable Blog)の『働かなくても食っていける社会がもうすぐやってくるよ』という記事を読んで、人間の労働の価値と経済の原理について考えてみたいと思う。 ...続きを見る

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2007/02/01 17:07

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