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タイトル 日 時
『苦悩と安楽・悲観と楽観・肯定と否定』が複雑に絡み合う人生の過程をどう考えるか?
心理学、殊に、人間の人格特性や性格類型、精神の病理性、社会的な精神発達過程などを必然的に取り扱わなければならない臨床心理学や心理療法は、人間観や世界観といった主観的な価値判断の影響をある程度受けざるを得ない。 心理学の中で最も客観性と検証性の高い科学的な分野は、実験心理学や認知科学の分派である認知心理学であろうが、それらは人間の精神障害や心理的問題の解決や回復に直接的に貢献することは出来ない。 ...続きを見る

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2005/04/30 00:09
暗示的催眠を用いたフロイトが自由連想法に至るまで:19世紀の神経症と神経疾患の歴史
行動療法と催眠療法の関係性について以前述べたが、精神分析の創始者フロイトも個人開業医を始めた当初は、パリのシャルコー(Jean Martin Charcot 1825〜93)に催眠療法を学んで神経症治療に頻繁に利用していました。 シャルコーは、神経症や神経疾患、老人性疾患、慢性疾患などを精力的に研究して、37歳でパリのサルペトリエール病院の医長の座に就任した俊英であり、フロイトの前時代の神経症医療の権威でした。 シャルコーは、研究活動と臨床活動の双方において活躍し、その後もフランス医学会の出... ...続きを見る

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2005/04/29 00:19
行動療法と催眠療法の意外な関係性
行動主義(行動科学)の前提には、学習心理学(学習理論)があり、人間の人格・行動の全ては後天的な学習活動が集積した習慣・態度・知識によって形成されていくという人間観を持っています。 行動科学の人間観に依拠すれば、恐怖症・全般性不安障害・社会性不安障害(対人恐怖症)・強迫性障害・うつ病などの精神障害も間違った学習活動の結果や不適切な学習による環境にふさわしくないパターンの形成として認識されます。 行動科学(学習心理学)の成果を臨床応用した『行動療法(behavior therapy)』では、客観... ...続きを見る

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2005/04/28 00:15
人間の喜怒哀楽を豊かな言語表現で語り合い感じ合う事の大切さ:アレキシシミアと心身症
人間の喜怒哀楽、憂鬱と発揚、興奮と鎮静、絶望と希望などの『能動的な感情表現』と『受動的な感情表出』は、実に多種多様なものである。 人間の生きる意味や価値は、理性的・論理的な思考に基づく知的把握のみでは十全に味わいつくす事は出来ない。 ...続きを見る

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2005/04/27 00:49
兵庫県尼崎市の列車脱線事故の悲劇:日本社会の日常に潜む予測困難な危機
尼崎脱線事故:22時間ぶり救出 現場に「明」と「暗」 ...続きを見る

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2005/04/26 15:15
人間の行動を統御するメカニズムとしての快楽原則と学習理論
『古典的条件付け理論(レスポンデント条件付け)』を生理学的実験によって証明したロシアのパヴロフ、パヴロフの生理的な条件刺激に対する条件反射を人間の行動一般に応用して『S−R理論(S:stimulus,R:response)』を提示した行動主義のワトソンが、行動科学(行動主義心理学)の黎明期を築きました。 ...続きを見る

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2005/04/26 11:58
“過去・現在・未来の認知フレーム”で捉えられる時間的構造と心理療法理論の対応
カウンセリングを行う際の前提的知識となってくる人間の心理メカニズムや人生の過程と問題をより良く理解する為には、『人生の時間的構造』と『環境の心理的影響』について知る必要があります。 人間は、基本的に自らの生きる人生を『過去・現在・未来』の時間軸で捉え、現在という時間を生きながらも、過去の記憶や未来への想像に大きく影響され、明るい希望に胸を弾ませて快活な気分になったかと思えば、悲観的になって抑うつ的な気分に落ち込んだりもします。 ...続きを見る

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2005/04/24 23:57
ライフサイクル理論と社会変動のリアリティを強めて“たまごっちブーム再燃”:現実と仮想の交錯する現代
たまごっち:通信機能付き新登場 8年ぶりにブーム再燃  ...続きを見る

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2005/04/23 18:52
精神分析と認知行動療法の理論的対立を乗り越えた相補的な統合的活用へ
精神分析の歴史を振り返ると、フロイトが神経生理学的な科学研究の経験を積んだ医師であり、精神疾患としての神経症を主要な治療対象とした経緯から、長らく精神分析は医学領域の技法として医師に占有されてきました。 かつて、アメリカの伝統的な精神分析研究所には、非医師の加入が認められておらず、非医師がどれだけ精神分析理論に精通して技法に熟達しても、精神分析医よりも低いレベルのレイ・アナリスト(素人分析家)と蔑称されていました。 ...続きを見る

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2005/04/23 00:21
フーコーの系譜学的研究『狂気の誕生』:精神の正常と異常の価値序列の相対性
あらゆるカウンセリングの基本的前提として、相互的な信頼と尊重に根拠付けられる人間関係があり、この肯定的で建設的な人間関係を“ラポール(ラポート)”と言います。 面接場面で繰り返される心理的問題や症状に関する対話と率直な感情交流を繰り返す過程において、ラポールは段階的に構築されていきますが、その際に重要になってくるのがカウンセラー側の真摯な傾聴に基づく共感的理解と無条件の肯定的受容と尊重です。 ...続きを見る

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2005/04/22 05:29
近代国家(国民国家)の構造とナショナリズムの胎動:プラグマティックな批判を受けて
罵愚さん、有益なトラックバックをどうもありがとうございます。 ...続きを見る

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2005/04/22 00:29
反日デモを起点として新しい健全な愛国心を求める必要性を思う
また、過去の戦争にまつわる歴史問題についての謝罪や補償を日本政府に求める事と、個々の日本国民に求める事は全く異なる事であるという節度ある認識を中国や朝鮮半島の人々に持って貰いたいとも思います。 時代と世代が異なり、本人が戦争行為を遂行したわけではない現代に生きる個々の日本国民に対して、歴史問題に対する怒りや怨恨を直接的にぶつける今回の反日デモのような暴力や破壊は、当然容認することも看過することも出来ません。 中国や朝鮮半島の戦争被害者や従軍慰安婦(その事実認識や歴史認識には実に多様性がありま... ...続きを見る

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2005/04/21 01:50
中国の反日感情と歴史認識の問題:戦略的で協調的な日中関係に向けて
前回、『中国で過激さを増した反日デモと中国政府の関係』について書きましたので、それについて少し補足する記事を書こうと思います。 ...続きを見る

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2005/04/21 01:40
過激化した反日デモの狂乱と近代化する中国の中央政府が抱える内憂
中国の首都北京をはじめ、臨海部の大都市である上海や香港、比較的経済が発展した瀋陽やアモイ、シンセンなど中国各地で、激しい反日デモが拡大的に行われました。 ここで、混迷する日中関係と対立する歴史問題について考えてみようと思います。 反日デモを行っていた群集の一部は、暴徒化して日本の在外公館や公用車を破壊したり、中国在住の日本人が経営する料理店や商店などに投石や襲撃を仕掛けました。 窓ガラスを割ったり、ドアや門扉を破壊することが犯罪であるのは当たり前ですが、外国の国旗を侮辱や威圧を与える目的で... ...続きを見る

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2005/04/20 23:33
人間の喜怒哀楽の感情生活の起源としての元型(アーキタイプ):イメージと表象の世界
ユングが人類共通の集合無意識・普遍的無意識の内容であり人間の感情生活の源泉として考えた元型には、以下のようなものがある。 ...続きを見る

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2005/04/19 22:24
ユングの集合無意識(collective unconscious)と元型(archetype)
ユングの分析心理学を理解し、ユングの広大無辺な宇宙と合一する精神観に接近する為には、人類共通の無意識である“集合無意識・普遍的無意識(collective unconscious)”の概念と内容について知らなければならないだろう。 集合無意識(普遍的無意識)は、個人の後天的な経験や記憶によって形成される個人的無意識の領域よりも更に奥深い領域にあり、人間の知的・情的な精神活動と喜怒哀楽の感情の源泉として人類に普遍的に存在する壮大無辺の領域である。 ...続きを見る

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2005/04/17 23:41
精神世界の科学的認識を目指したフロイトと精神世界の内省的把握を目指したユング
C.G.ユング(1875-1961)が、数多くの精神病者の臨床経験と神話伝承の研究、自己内面の洞察や瞑想を踏まえて提示した無意識の概念は、個人と人類という“階層構造”を持っている。 S.フロイト(1856-1939)が、神経症者の臨床経験と夢判断の研究、自己の生育歴の回想と洞察を踏まえて提起した無意識の概念は、表層の意識領域と深層の無意識領域という階層構造を持っているが、無意識の内部には階層構造を持っていない。 ...続きを見る

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2005/04/16 21:32
フロイトの無意識とユングの集合無意識(普遍的無意識)
シグムンド・フロイトの精神分析学(Psychoanalysis)の無意識の概念とフロイトの学派から離脱したカール・グスタフ・ユングの分析心理学(Analytical Psychology)の無意識の概念とは、言葉は同じでもその意味する内容は全く異なるものである。 ...続きを見る

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2005/04/12 05:44
人間が用いる概念とは何か?:精神分析と無意識の概念
心理学や精神分析学、精神医学、哲学といった学問分野には、実に多種多様な専門用語があり、その専門用語は概念によって表記されます。 “概念”とは何であるのかを厳密に定義する事は困難ですが、一般的に理解されている概念とは、『言語によって指示される事象の概略的な意味内容』という事になります。 ...続きを見る

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2005/04/11 22:46
孔子が最も深く敬愛した周の周公旦の大政奉還の故事
孔子が理想とした治世は、西周時代(B.C.11世紀-B.C.770)に実現されていたとされる仁と礼による徳治主義に基づく治世であり、孔子が最も深く尊敬した聖人君子は、周の武王を補佐した周公旦である。 孔子の仁と礼を基盤に置く政治思想と社会秩序の根底にある君臣の忠義を理解するには、周王朝の草創期において比類なき功績を残し、君臣の義を踏み外さなかった武王の弟・周公旦という人物を知る必要があるかもしれない。 ...続きを見る

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2005/04/10 00:51
戦乱と混迷の春秋戦国時代に徳治主義と修己治人の理想を掲げた孔子の漂白遊説の生涯
孔子(Confucius B.C.551-479)は、諸国を封建的に統率していた周王朝の中央集権制度が崩壊し始めた春秋末期に、小国・魯(現在の山東省付近)の昌平郷・陬邑(すうゆう,現在の山東省曲阜県付近)に生を受けた人物である。 孔子は、その名を丘(きゅう)、字(あざな)を仲尼(ちゅうじ)、諡(おくりな)を文宣王と言い、孔子の“子”とは先生・師匠といった意味であり、孔子の言行録である『論語』では、孔子の呼称は全て“子”となっている。 中国史上最大の歴史家とも言われる司馬遷が、紀元前90年頃に... ...続きを見る

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2005/04/08 21:18
ギリシア世界のエロスとキリスト世界のアガペー
オリンポスの神々の最高権力者である主神ゼウス(ジュピター)でさえ抗する事の出来ない特殊能力を持ったエロスは、ヘシオドスのギリシア神話が紡ぎ語る世界草創期に誕生した“愛と嫌悪の情動を支配する神”です。 ギリシア神話は、世界の始原を“象徴的な神々”の出現を用いて滔々と幻想的に語りますが、世界の始まりに生まれた神の多くは、自然崇拝や精霊崇拝の名残を受けた神であり、エロスのような人間的感情を司る神は他にいません。 ...続きを見る

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2005/04/05 07:22
『死の概念の混乱と死の現実の錯誤』を生み出す無痛化の快楽主義を内在した現代文明社会
子ども達の中に、『死んだ人間は生き返る事がある』という『死の概念について誤った認知』を持っている子がいるという事実に、多くの大人は驚愕し、『死者は蘇生しない』という共通認識が成り立たない一部の子どもに対する根源的な不安を覚えました。 報道される凶悪な少年犯罪と死の概念の錯誤を結びつける言説が出てきたり、幼少期からゲームをやり過ぎると前頭葉の発達が疎外されるという怪しげな“ゲーム脳理論”が世間に吹聴されたりしました。 ...続きを見る

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2005/04/04 05:27
ギリシア神話に遡るエロスの起源:フロイトの生命観に見るエロスとタナトスの両価性
エロス(Eros)の語源は、ギリシア神話の恋愛の神エロスであり、ローマ帝国の時代になるとローマ神話においてエロスはキューピッド(Cupid)と呼ばれるようになります。 現在では余り使われない慣用表現ですが、恋愛関係にある二人の出会いの契機を作ってくれた人や相手の紹介をしてくれた人に対して『あの人が恋のキューピッドだ』という言い方があるように、エロスは人間のみならず神の感情機能さえ自由に支配する特殊能力を有した恋愛の神です。 ...続きを見る

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2005/04/03 07:07
6種類に分類される恋愛の形態と実質:エロスとアガペーの狭間で揺れる情愛と感情
私達は、様々な相手の特性・行動・状況に魅力を感じて異性(同性)を好きになり、人間に特有な恋愛感情を相手に抱き、無上の喜びや幸福と苛酷な悲しみや葛藤を生み出す恋愛という関係を相手と取り結びます。 恋愛は、相手に対する感情や欲求のあり方、お互いが相手に望み期待する事柄、継続的な恋愛関係なのか刹那的な恋愛関係なのかなど複数の視点によって幾つかのタイプに分類することが出来ます。 ...続きを見る

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2005/04/02 23:56

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