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help RSS 恋愛感情に特有な『排他性・両価性・観念性・新奇性』と恋愛・結婚の対象選択の要因

<<   作成日時 : 2005/03/28 16:09   >>

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人間は、急激な心身の変化によって生殖能力(精通・初潮による排卵)を獲得する“第二次性徴期”を迎えると、異性に対する関心や欲求が高まり、“男性・女性”という性差に対する自意識である“性同一性”が確立されてきます。
人間にとって異性への欲求に基づく人間関係は、性的成熟と生殖可能性に結びつくだけではなく、“恋愛や結婚といった特別な価値を持つ関係性”に発展する可能性のあるとても重要なものです。
特定の異性に対する恋愛感情は、好意・好感に基づく友愛感情や敬愛感情とは似て非なる特異的な感情です。

長期間継続する親近感が主体の恋愛ではない、性的欲求と独占欲求が強固な青年期特有の恋愛は、『排他性・両価性・観念性・新奇性』といった特徴を持つと考えられます。


一般的な好意感情と特異的な恋愛感情の違い

排他性……欲求や愛情を向ける相手に対する排他的な独占欲求が見られると同時に、恋愛関係に耽溺している二人の間に他者を介入させたくないという排他性が現れてくる。親愛感情には見られない、『相手と身体的に触れ合いたい、性的交渉をしたい』という性的衝動が見られる。

両価性……恋愛関係には、相手への強い愛情・欲求の感情と同時に、それと矛盾する強い憎悪・否定の感情が内在している。それは、相手を特別な価値を持つ“唯一の存在”と認識することで、相手との関係を喪失する絶望的な悲哀を無意識的に恐れている為である。両価性とは、愛している相手への信頼や愛情を裏切られた時を想定した怒りや憎悪でもある。

観念性……特別な愛情を寄せる相手との恋愛関係には、必然的に、現実的な魅力を超越した観念的な想像やイメージによる魅力を相手に感じるようになります。相手の熱烈な恋愛に恍惚としている時には、現実には存在しない精神内界に持つ“理想的な異性像”を相手と結合させて、ロマンティシズムの陶酔に溺れるような状態になる事があります。こういった理想的なイデアとしての異性像を連想させるような恋愛は近代特有のものであるとも言われ、この恋愛思想を“ロマンティック・ラブ・イデオロギー”と呼ぶ事もあります。

新奇性……恋愛関係は、相手に強い新奇性に基づく魅力を感じて、気持ちを引き寄せられる“初期”において最も強固で情熱的なものとなり、“相手に対する観念的な理想化”が加速します。相手の魅力に関する新奇性や新鮮味が衰微していくのと合わせて、性的欲求や恋愛感情の強度は弱まっていき、代わりに親密感や親愛感情が強まっていきます。



一般に、結婚や恋愛の相手を選択する時には、以下のような“人格的・環境的・社会的要因が複合的に関与”してきます。
結婚の場合には、身体的魅力を感じる容姿・スタイルといった外的要因よりも、安定的な生計や豊かな生活の維持につながる社会的・経済的要因、あるいは、一緒に生活を営む際に安心や安らぎにつながるような性格的要因(内的要因)が重視されてくる傾向があります。


結婚・恋愛の相手を選択する際の諸要因

相手が自分の理想的な外的・内的特性(容姿・スタイル・価値観・知性・性格)を有しているかどうかという『選好功利主義に適合する要因』

相手が自分に対して好意的な態度や言動を取っているかという『好意の返報性の要因』

相手と頻繁に出会って交流する機会があるかという『単純接触仮説の要因』

相手と知り合った時に、“失恋による傷心・家族関係の不和・友人関係における対立”など不安で孤独感の強い心理状態にあったかどうかという『生理的覚醒の要因』

相手と交際したり結婚したりする事で何らかの経済的・社会的・物質的メリットがあるかどうかという『プラグマティック(実利主義)な功利主義に基づく要因』



結婚の対象である異性を選択する際には、一般的な傾向として、男性は年齢の若い女性を選択しやすく、女性は年齢へのこだわりが弱いか、やや年上の男性を選択しやすい傾向があると言われます。
何故、男女の生物学的性差によって、配偶者の選択や嗜好に差異が生じてくるのかの説明としては、『生物学的生殖戦略説』『公平理論』があります。

リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』説などを参照しながら、また、生物学的生殖戦略説などについて加筆します。




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